ウェイストゲート(Waste Gate )は何をする?

チューニング業界的には「ウエストゲート」と呼ばれていますが「ウェイストゲート」が正確な発音となります。ターボの過給圧を制御する装置で、簡単に言えばエンジンからターボに流入する排気ガスの量を調整する装置です。標準的な純正ターボ車はターボのタービンハウジングにこの「ウェイストゲート」が一体化され、Internal Wastegate(インターナル ウェイストゲート)と呼ばれますが日本では「アクチュエーター式」と呼ばれたりします。レース用のターボ車などには別体型のウェイストゲートを装着することが多く、External Wastegate(エクスターナル ウェイストゲート)と呼ばれますが日本では「ウエストゲート式」と呼ばれたりもします。

どちらのウェイストゲートも空気圧を作動に使っていたが近年ではエンジン始動時にウェイストゲートを開けて排気ガスをタービンハウジングを通さずに触媒へ流すように負圧を使う機種も出現したり、更に進化して自由自在に開閉できる電動式のウェイストゲートも増えてきている。ディーゼルターボではウェイストゲートから進化して複数枚のベーンを動かすことで排気ガスがタービンハウジングに流入する流速を調整して過給圧を調整する可変ノズルターボ(VNT)や可変ジオメトリターボ(VGT)が一般的となっているがガソリンターボに於いてはVNTは未だ一般的ではなく、ポルシェやVWなどで採用例はあるもののVNTに加えてウェイストゲートも採用しておりガソリンターボでのVNT化の難しさが推察される。以下はモーターファン テクノロジー トッパーの記事からです。