スカイラインGT-R(第2世代 R32,33,34)は、まぎれもなく日本の自動車の中で名車と呼ぶにふさわしい1台です。レースに勝つために開発されたRB26DETTエンジンは当時の最新技術を高価な材料と共に贅沢に取り入れられた至高の名機で、このエンジン無しではスカイラインGT-R伝説は語れません。
このRB26DETTに採用されたターボはGarrett製のT25タイプで、パワーとレスポンスを狙ってツインターボレイアウトを採用すると共にタービンホイールには軽量のセラミック製タービンホイールを採用していました。最終モデルとなったR34に於いてはボールベアリングターボまで採用し、性能を追求していますが、その間にもニスモやN1などのレース仕様の限定ターボも数種類が発売されています。
R32の発売から約30年が経とうとしていますが、その人気は留まるところを知らず、海外からの需要も高まる一方です。しかし当然ながら各部の消耗や摩耗は進んでおり、ターボに於いても正常な動作をしている純正ターボはかなり少数であろうと思われます。従ってターボのオーバーホールを依頼されるお客様も増えておりますが、弊社では全ての年式に於いてオーバーホールが可能です。
タービンホイールに軽量のセラミック製タービンホイールを採用していたことが災いしてブーストアップでもタービン破損が頻発します。どうしてもオリジナルに拘る必要がなければ、タービンホイールは一般的なメタルタービンホイールへの交換「オーバーホールプラス」をお勧めします。セラミック製タービンホイールは破損するとその破片がエンジン内部にまで吸い込まれてしまいエンジンまでも壊してしまうからです。
R34に於いてはセラミック製タービンホイールにボールベアリングターボまで採用しておりますが、ボールベアリングを新品に交換してメタルタービンホイールにも交換が可能です。折角ターボをオーバーホールするのであればタービンホイールはメタルタービンホイールへの交換「オーバーホールプラス」にして今後も安心して大切にお乗り続けて頂きたく存じます。